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その警告灯は電池切れのサインかも
キーレスキーの電池切れは、ある日突然、何の予告もなくやってくる、と思われがちです。しかし、実は、あなたの愛車は、その日が訪れる、かなり前から、メーターパネルを通じて、あなたに、ささやかな「警告」を、送り続けてくれていることが、ほとんどなのです。そのサインを見逃さず、早めに対処することが、出先での、突然のトラブルを防ぐための、最も賢明な方法と言えるでしょう。その警告の形として、最も一般的なのが、メーター内の、マルチインフォメーションディスプレイに、文字で表示されるメッセージです。「キーの電池残量が少なくなっています」「キーバッテリーを交換してください」といった、非常に分かりやすい、日本語のメッセージで、交換時期が近いことを、知らせてくれます。エンジンを始動した直後に、数秒間だけ表示されることが多いため、見逃さないように、注意が必要です。もう一つのサインが、「警告灯」によるものです。車種によって、そのデザインは異なりますが、多くの場合、「鍵」のマークや、「電池」のマークのアイコンが、オレンジ色(または黄色)で、点灯または点滅します。これも、走行中に、常に点灯しているわけではなく、エンジン始動時や、特定のタイミングで、ドライバーの注意を引くように、表示されるのが一般的です。これらの、車からの明確なメッセージに加えて、あなた自身が、体感できる「予兆」もあります。例えば、「リモコンの作動距離が、以前よりも短くなった」「ドアハンドルのリクエストスイッチの反応が、時々、鈍くなる」「ボタンを、何度か押さないと、反応しないことがある」。こうした、キーレスシステムの、パフォーマンスの低下を感じ始めたら、それは、電池の電圧が、不安定になっている、明確な証拠です。これらのサインは、あなたの車が、未来のトラブルを未然に防ぐために、あなたに送ってくれている、大切な「お便り」。そのメッセージを、決して、無視しないでください。
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JAFはキーレス電池切れに対応してくれる?
出先で、キーレスキーの電池が、完全に切れてしまった。メカニカルキーで、ドアは開けられたものの、緊急時のエンジンのかけ方が、分からない。あるいは、そもそも、メカニカルキーの取り出し方や、鍵穴の場所すら、見当がつかない。そんな、パニック状態に陥った時、多くのドライバーの頭に浮かぶのが、「JAF」の存在でしょう。車のトラブルの、最後の駆け込み寺として、広く知られるJAF。果たして、この「キーレスの電池切れ」という、地味でありながらも、深刻なトラブルに、どこまで対応してくれるのでしょうか。結論から言えば、JAFは、この問題に対して、非常に心強い味方となってくれます。JAFのロードサービスの対象項目には、「キーの閉じ込み(インロック)」だけでなく、「バッテリー上がり」や「その他、走行不能となった場合」の救援が含まれています。キーレスの電池切れは、まさに、この「その他、走行不能となった場合」に該当するのです。JAFに救援を要請すれば、現場まで駆けつけてくれた隊員が、まず、メカニカルキーでの解錠から、サポートしてくれます。そして、車内に乗り込んだ後、緊急時のエンジン始動の方法を、あなたの車の、具体的な手順に沿って、丁寧に教えてくれ、エンジンがかかるまで、確実にサポートしてくれます。もし、あなたが、交換用の電池を持っていれば、その場で、電池交換の作業を、手伝ってくれる場合もあります。そして、JAF会員であれば、これらの救援作業は、原則として「無料」で受けられます。これは、非常に大きなメリットです。ただし、JAFは、あくまで、応急処置を行う救援サービスです。新しい電池を、その場で販売してくれたり、あるいは、スマートキーそのものを作成してくれたり、といったことは、できません。また、もし、電池切れではなく、キー本体や、車両側の、電子的な故障が原因であった場合は、JAFでは対応できず、ディーラーへのレッカー搬送、という流れになります。
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キーレス電池切れでも慌てないエンジンのかけ方
ポケットやカバンにキーを入れたまま、ドアを開け、ボタン一つでエンジンを始動できる「キーレスエントリー」や「スマートキー」。その快適さに慣れきってしまった私たちにとって、ある日突然、キーが全く反応しなくなる「電池切れ」は、まさに悪夢のような出来事です。しかし、そんな絶望的な状況でも、慌てる必要はありません。自動車メーカーは、こうした緊急事態を想定し、電池が完全に切れてしまっても、車に乗り込み、エンジンを始動させるための、アナログなバックアップ機能を、ちゃんと用意しているのです。その、いざという時に役立つ、二段階の緊急対処法を、分かりやすく解説します。まず、第一関門となるのが「ドアの解錠」です。キーが反応しないのですから、ドアノブのボタンを押しても開きません。ここで活躍するのが、キーレスキー(スマートキー)本体に内蔵されている「メカニカルキー」です。キーの側面などにある小さなボタンを押しながら引き抜くと、中から昔ながらの金属の鍵が出てきます。これを使って、ドアハンドルの鍵穴から、物理的にドアを開けるのです。次に、第二関門の「エンジンの始動」。車内に乗り込んでも、スタートボタンを押すだけでは「キーが見つかりません」という表示が出て、エンジンはかかりません。この場合、キーレスキー本体を、直接、エンジンスタートボタンに接触させた状態で、ブレーキを踏みながらボタンを押してみてください。これにより、キー内部のチップが車両側の電波を直接受信し、認証が行われてエンジンが始動します。この二つの手順を知っているかどうかで、パニックに陥るか、冷静に対処できるかが、決まります。
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エンジンのかけ方!キーレスをボタンにタッチ
メカニカルキーを使って、無事に車内に乗り込むことができた。しかし、安堵するのも束の間、次なる壁が立ちはだかります。ブレーキを踏み、いつものように、エンジンスタートボタンを押しても、メーターパネルには「キーが見つかりません」といった、非情な警告メッセージが表示され、エンジンは、かかる気配を見せません。これは、電池が切れたキーレスキー(スマートキー)からは、車が、その存在を認識できるほどの、強い電波が、発信されていないためです。しかし、ここにも、メーカーが用意してくれた、巧妙な「裏口」が存在します。その、緊急時のエンジンのかけ方の鍵となるのが、「キー本体を、スタートボタンに、直接触れさせる」という、シンプルな行為です。スマートキーの内部には、電池がなくても、車両側のアンテナから発信される、微弱な電波に反応して、IDコードを送信することができる、特殊なICチップ(トランスポンダ)が、内蔵されています。しかし、その通信距離は、極めて短く、数センチしかありません。そこで、スマートキーの、メーカーのロゴマークが付いている側などを、エンジンスタートボタンに、物理的に、ぴたりと接触させます。そして、そのキーをボタンに押し当てたままの状態で、もう片方の足で、ブレーキペダルを、しっかりと踏み込みます。その状態で、キーごと、スタートボタンを「グッ」と押し込むのです。すると、キー内部のチップと、スタートボタン周辺に内蔵されたアンテナが、至近距離で直接通信を行い、IDコードの照合が、完了します。認証が成功すれば、警告灯が緑色に変わるなど、何らかの変化があり、エンジンが、ブルン、と目を覚ますはずです。車種によっては、スタートボタンではなく、ステアリングコラムの側面や、センターコンソールの特定の位置に、キーをかざす、あるいは、差し込むスロットが、用意されている場合もあります。