「昨日、新しく作ったばかりの合鍵なのに、なぜか抜けない!」「交換したばかりの、新品の鍵のはずなのに…」こんなトラブルに遭遇すると、不良品を掴まされたのではないかと、腹立たしい気持ちになるかもしれません。新しい鍵が抜けないという現象には、古い鍵の経年劣化とはまた違った、特有の原因が潜んでいます。その原因として、まず考えられるのが「合鍵の精度の問題」です。ホームセンターなどで安価に作られた合鍵は、元となる鍵を機械で削って複製しますが、その際にミクロン単位の微細な誤差が生じることがあります。このわずかなズレが、鍵穴内部の精密なピンと正しく噛み合わず、引っかかりとなって抜けなくなるのです。特に、ディンプルキーのような複雑な構造の鍵は、より高い精度が求められるため、技術力の低い店舗で作った場合に、こうしたトラブルが起こりやすくなります。合鍵は、必ず信頼できる専門業者で、元鍵(メーカー純正キー)から作成するようにしましょう。次に、「バリ」が残っている可能性も考えられます。バリとは、金属を削った際にできる、微細なトゲのようなものです。合鍵を作成した際、このバリの処理が不十分だと、それが鍵穴内部に引っかかり、抜けなくなる原因になります。プロの鍵屋さんは、削った後に、必ず専用のブラシで丁寧にバリ取りを行いますが、この仕上げ作業を怠ると、トラブルに繋がります。また、「鍵穴と鍵の相性」という、少しデリケートな問題もあります。長年使われてきた鍵穴は、普段使っている鍵の形に合わせて、少しずつ摩耗しています。そこに、全く摩耗していない、角の立った新品の鍵を差し込むと、その微妙な形状の違いから、引っかかりを感じたり、抜けにくくなったりすることがあるのです。この場合は、鍵穴専用の潤滑剤を使い、何度か抜き差しを繰り返すことで、徐々に馴染んでくることがあります。そして、もし、鍵とシリンダーをセットで新しいものに交換したにもかかわらず、鍵が抜けない場合は、取り付け作業そのものに問題がある可能性があります。錠前の取り付け位置がわずかにずれているなど、施工不良が考えられるため、すぐに施工した業者に連絡し、点検を依頼すべきです。
なぜ?新しい鍵や合鍵なのに抜けない原因